HMBが筋トレの効果を高める理由とは?

~国際スポーツ栄養学会のガイドライン参考〜

 

1996年、アイオワ州立大学のNissenらは、HMBによる動物実験の結果をもとに、世界で初めてヒトに対する臨床実験を行い、HMBが筋タンパク質の分解を抑え、トレーニング効果を高める可能性があることを明らかにした。

 

発見から20年、現代のスポーツ医学は(筋トレ)に対するHMBのエビデンスが積み重なった。

2013年に国際スポーツ栄養学会より発表されたHMBのガイドラインによると

 

・「筋肥大の増大」

・「筋損傷の回復」

・「加齢による筋肉減少の予防」

・「脂肪量の減少」

 

の4つの効果を示している。

 

HMBにはmTORを活性化させ、ユビキチンプロテアソームを減弱させる効果がある。この効果もとに、HMBを摂取したときの筋タンパク質の合成・分解作用を計測した研究では、合成作用が増加し、分解作用が減少することにより、トレーニング後の筋肥大が有意に増大することが示唆されている。

 

これがHMBによりトレーニング後の筋肥大の効果が増大すると言われる理由。

 

HMBの正しい摂取方法

最適な1日の摂取量は、体重あたり38mg(38mg/kg)とされていす。例えば体重70kgであれば、1日の摂取量は、2,660mg。

HMBの最適な摂取タイミングはトレーニング前(1〜2時間)とされています。これは摂取後2時間ほどでHMBの血中濃度がピークになる時間から算出されている。

 

HMBの安全性

HMBの効果を最大限に得るためには2週間以上の継続的な摂取が推奨されている。

HMBの推奨量の2倍である6,000mgを1ヶ月間、摂取した場合でもコレステロール、ヘモグロビン、白血球、血糖、肝臓または腎臓機能に影響はなかったことが報告されている。

HMBの安全性については、国際スポーツ栄養学会は「全く問題ない」と結論づけている。